「ふぅ、スッキリしたー」
アタシが暖炉の前で暖まっていると、廊下の方から嶺君の声がした。
「……お?!ど、ど、どした?」
嶺君は、髪をワシャワシャと拭きながらアタシを見下ろす。
アタシ、なんか変な格好してるかな。
「あ、奏太のパジャマか……」
……あ、格好のことか。
お風呂上がりだからか、顔が赤い気がする。
……アタシの入った後のお湯に嶺君や嫺君、奏ちゃんが?!
いやいや、当たり前か、お風呂一つしかないし……
しょうがないよね?
そんな文句言える立場じゃないしね?
と、変な妄想をしてしまったアタシ。
……こんなんで、今日寝れんのか?!
しばらくして、嫺君、奏ちゃんがお風呂から上がった。
お風呂から出て直ぐの嫺君や奏ちゃんは、顔が火照っていて可愛い。
奏ちゃんに至っては、女の子と言っても騙せそうなぐらい。
「よーし、寝るかぁー」
奏ちゃんが、足を引きずりながらリビングから出た。
それに、嫺君、嶺君、アタシがゾロゾロ続く。
リビングの端に、緩やかな螺旋(ラセン)階段あり、そこから二階が見える。
嶺君は、何かを企んでるようにニヤニヤと怪しい笑みを浮かべていた。


