家出少女の拾われ先はテレビの中の人達でした。


「ふぅ、スッキリしたー」


アタシが暖炉の前で暖まっていると、廊下の方から嶺君の声がした。


「……お?!ど、ど、どした?」


嶺君は、髪をワシャワシャと拭きながらアタシを見下ろす。

アタシ、なんか変な格好してるかな。


「あ、奏太のパジャマか……」


……あ、格好のことか。

お風呂上がりだからか、顔が赤い気がする。

……アタシの入った後のお湯に嶺君や嫺君、奏ちゃんが?!

いやいや、当たり前か、お風呂一つしかないし……

しょうがないよね?

そんな文句言える立場じゃないしね?

と、変な妄想をしてしまったアタシ。

……こんなんで、今日寝れんのか?!

しばらくして、嫺君、奏ちゃんがお風呂から上がった。

お風呂から出て直ぐの嫺君や奏ちゃんは、顔が火照っていて可愛い。

奏ちゃんに至っては、女の子と言っても騙せそうなぐらい。

  
「よーし、寝るかぁー」


奏ちゃんが、足を引きずりながらリビングから出た。

それに、嫺君、嶺君、アタシがゾロゾロ続く。

リビングの端に、緩やかな螺旋(ラセン)階段あり、そこから二階が見える。

嶺君は、何かを企んでるようにニヤニヤと怪しい笑みを浮かべていた。