と、またここである問題が発生。
「パ、ジャマ……どうしよ」
そう、パジャマ。
着てきた服は若干濡れていて、汚れを洗い流したのに、それを着るとなると、
自ら汚れに行くことになる。
バスタオルを巻いて?
そりゃ無理。
ここで待つ?
なんで。
お風呂で待って、気づいて貰うのを待つ?
気付かなかったら?それに、なんか悪い。
「くっしゅっ!」
と、とりあえず、お風呂に戻ろ。
それから、色々考えて、悩んで悩んで、悩んだ結果。
アタシは、大声を出すことにした。
嶺君、嫺君、さっきみたいに気づいてくれないかな……
もしかしたら、奏ちゃんが気づいてくれるかも……
なんて、微かに期待してみる。
すぅーと、息を吐く。
「す、すいませぇぇぇぇぇん!
!!」
お風呂の壁にアタシの声が跳ね返り、またアタシに戻ってくる。
こうやって大声を出すと、なんか、恥ずかしい。
もう、大声は出さないようにしよう。
「どしたー?」
少しすると、奏ちゃんの声が、アタシが迷った廊下の方からマイペースに聞こえてきた。
本当に奏ちゃん来た!
「あ、あの!着るもの……」
お風呂に肩まで浸かりながら、声を出す。
「あ……ごめん!今持ってきゅる!」
そう言うと、ドタドタと音を立てながら、走っていった。
か、可愛い……!
なんか知らないけど、噛んだ……!
興奮して、頭まで浸かる。
ぶくぶくと、泡を作った。
しばらくして、奏ちゃんが「持ってきたよー」と、ドアの前にパジャマ(?)を置いて、出て行った。
ドアが茶色でよかった……
お風呂から出て、少し大きいパジャマを着た。
パジャマと同じ場所に置いてあったバスタオルで頭を拭く。
「気持ちよかった~」
また、明かりが灯るリビングに戻った。


