「お母さんが父さんと離婚して、お母さんがホストにハマったっていうのは話しましたよね?」
「うん」
「おう」
「ああ」
三人がそれぞれ頷く。
「で、ホストから帰ってきたお母さんがいつも言ってたんですよ。
『美夜ちゃんが早く自立してくれれば、ママ助かるな~』とか、『ママ早く自分の好きなことしたいな~』とか。
最近は、『美夜ちゃん、居なければママ自由だな~』とか言ってました。
だから、いずれかそのワガママ?みたいのが爆発して、追い出されそうだな~って」
話し終わって、三人を見てみた。
嶺君は、ブツブツなんか言って、嫺君は、「は?」って言って、奏ちゃんは…………
え?
泣いてた。


