──────
───
あの後、ちょっと痴話喧嘩っぽくなり始めた人騒がせカップルをどうにかなだめ、30分も費やしてようやく解散の音頭をとり。
近くのベンチに腰を下ろした頃には、もうすっかりクタクタになっていた。
「ふぅー…。さすがに疲れたなぁ」
先程より薄暗さが増した空を見上げ、ポツリと呟く。
すると、隣に座っていた先輩がぎゅぎゅっと隙間なく身を寄せて、今にも眠ってしまいそうなあたしの頭をゆっくりと自分の肩に乗せた。
じんわりと彼の体温が伝わってきて、ドキッと心臓が跳ねる。
「少し寝れば? 眠いだろ」
耳から忍び込む甘い声に、頬が熱くなる。
言動がいちいちカッコよすぎて、心臓がいくつあっても足りないですわ。
「い、いや……大丈夫。眠くないよ」
ホントはかなり眠かったけど、今ので一気に目が冴えた。
これぞ究極の眠気対策と言えよう。

