「なんて……そんなの嘘よ。あなたのそういうとこ、嫌いじゃないわ」
……は?
突然のデレ発言に、あんぐり口を開けて固まるあたし。
な、何ですと? 嫌いじゃない!?
いやいやそんなはずがあるまいよ。何この奇抜な空耳。
頭の使いすぎで、とうとう思考回路がショートしおったか。んん?
とかなんとか、一気にパニックに陥ったあたしを気恥ずかしそうに一瞥すると、新カノさんは真っ赤に染まった顔を両手で包むようにして、サッと視線を窓の外へとずらした。
「……って、いきなり何言ってるの、私……」
消え入りそうな声でボソッと自分を一喝し、今度は上目遣いで睨むようにあたしを見てきた。

