遠ざかっていく美男子たちの姿を見送り、やれやれと肩をすくめながらシートに座る。
そんなあたしを見て、新カノさんも柔らかそうなボブカットを翻しつつ腰を下ろした。
「……」
「……」
ガタンゴトンと揺れるゴンドラの中を、いやに気まずい沈黙が支配する。
そういえば、ちゃんと聞いてやれとかなんとかって先輩は言ってたけど……もしや新カノさん、あたしに何か物申すつもりでいるんだろうか?
そう思い彼女にチラリと目を向けると、タイミングが良いのか悪いのか、あちらさんもあたしの方をうかがい見ているところだった。
バチッと目が合い、慌てて視線を逸らしたものの、少し時間が経つとまたこっちに流し目してはアタフタという挙動不審さに、さすがのあたしも身震いし始めたので──
「えーと……あたしに話でもあるのかな?」
思いきって真っ正面から聞いてみると、新カノさんはギクリと固まってから、左右に目を泳がせながらおずおずと口を開いた。
「今日は、その……悪かったわ」
「……へ?」
「ジェットコースターの時、迷惑かけて……」
あ、ああ。なるほど。
ものすっごく言い渋ってるから何事かと思ったけど、要は遅ればせながらの謝罪タイム到来というわけですね。
うんうん。なかなか殊勝(シュショウ)な心がけ。
ただ、謝るべきはそこだけじゃないとは思うけど(笑)

