ストンッと勢いよく地に足をつけ、「地味に高いな」と独り言。
で、あたしより10㎝は小さいであろう新カノさんがほんの少~し心配になり、無事降りられたか確認するべく振り向くと──
「こ、こんなに高かったなんて……。私、これにどうやって乗ったんだろ?」
意外と天然なのか、いささか主旨のズレたポイントを真剣に考え込んでる。
いやいやそこじゃないだろうよと内心ツッコミを入れながら、ソプラノボイスでうんうん唸る彼女に呆れを交えた失笑タイム。
ついでに、未だ所定の位置から動かないザンネン王子こと塚原氏に、アンタ何してんの的なガンを飛ばして半ば強制的に迎えに行かせる。
まったく気の利かないやっちゃなー。
休憩中の白馬の上で固まるカノジョを放置するとは、こやつ、その光景の痛々しさに気付いてないな。
「……リア充爆発中、ってとこですかね」
燦々と輝く太陽の下、最強ド鈍カップルの行く末にすこぶる不安をおぼえた次第である。

