「えっ、どうして?」
大きな目をぱちくりさせて、うかがうように彼氏を見つめる新カノさん。
あたしにもそれくらい親切ならいいのに、と苦笑いしちゃったのはナイショ。
「いや……だってよ、男がこんなの……」
ははーん。そゆこと。
クールキャラが売りのヤンキー塚原にとって、あのアハハウフフ感は拒絶に値するようですな。
とはいえ正直な理由は言いづらいのか、伸平はゴニョゴニョと口ごもる。
そんな情けない様子を見かねて、先輩がフッと笑って助け船を出した。
「じゃあさ、俺らケータイで写真撮ってやるから、女子2人で乗ってくれば?」
おぉ、ナイス提案。
さすがリアル紳士のアッくん先輩や。
「そだねー。じゃあ、早速乗ってくるわ」
幾分ホッとした面持ちになる元彼くんに失笑しつつ、華麗なウインクを飛ばしてきた先輩に手を振って悠々と歩き出す。
ついでに、まだ不安そうに伸平を見てる新カノさんの腕を引っ張ると、彼女は真っ赤になって文句を言いながらも渋々あたしについて来た。
まったく、世話の焼けるお2人だこと。
こりゃ、ピンクオーラ維持装置でもプレゼントしてあげるべきかね(笑)

