微妙に甘々空気を醸し始めたあたしたちを寒々とした目で見ながら、理不尽ピンクカップルがピタリと足を止めた。
反射的に前を向くと、そこには──
「……メリーゴーランド?」
キラキラ眩しい輝きを放ちながらクルクル回るファンシーアトラクションが、圧倒的な存在感をまといながら広がっていた。
ほほう、なるほど。
絶叫系がオワタだから、極力ゆるいヤツにしましょうというわけですね。
などと1人で納得していると、元彼くんの表情が微かに曇った。
「これ……俺も乗んなきゃダメか?」
精一杯真顔を作っているようだけど、頬がピクピク引きつっちゃってなんともザンネンな仕上がりに。
塚原くんや。人間、無理はよくないっすよ。
もっと表情豊かに生きて然(シカ)るべし……って、一体何を言ってんだあたしは。
はい。見よう見まねのノリツッコミでした。
てへぺろ☆

