「分かったよ。」 そう言い、腕の力を緩めた桐生君。 その隙に腕からに逃げ出す。 ハァハァと、あがった息を調えた。 「真面目にやるよ。 その前に、」 桐生君は音もなく私に詰め寄ると、 チュ とおとをたてて私の唇に触れた。 「なっ…?!」 なにが起きたのか理解できなくて、口をパクパクさせる。 「お前も真面目にやれよ。」 そういい残し、仕事に取りかかり始めた桐生君。 まって、 私今、 キスされ、た…? 「っ!!!!!!」 最悪だ… 「ファーストキス…」