少女マンガオタクって…それはいくら何でも余計にも程があります、若葉姉ちゃん。

事実と言えば事実ではありますが。

「でもよかった、真里にも彼氏ができて」

嬉しそうに言った若葉姉ちゃんに、
「それって、どう言う意味?」

あたしは聞き返した。

「どう言う意味って、真里も人間だったのねって」

「人間って…」

じゃあ、あたしは今まで何だと思われていたんだと言う話である。

「だって、みんなと一緒に恋バナができるじゃない」

若葉姉ちゃんは笑った。

4姉妹で恋バナすると言うのは、確かにあたしの密かな憧れではあった。