芹沢くんの隣に、ブロンドの髪がキレイな女の人がいた。

あの人って、外国人だよね…?

彼女は嬉しそうに芹沢くんと腕を組んでいる。

芹沢くんは迷惑そうな顔をしているけど、満更でもないって言う様子だ。

誰、その人…?

「真里?」

若葉姉ちゃんに声をかけられ、あたしは視線を向けた。

「どうかした?」

若葉姉ちゃんの質問に、
「何でもないよ」

あたしは笑って首を横に振った。

「見つけたから早く行こう」

「うん」

あたしたちは逃げるようにその場を後にした。