「えっ、結斗君!?」

「な......なんで女子寮にいるのやばいやばいやばい」

「てか隣にいる男の子タイプなんだけど誰!?」

「妖術科の布川君だよ!」

「ちょっと翔子呼ばなきゃ!」


寮の廊下で案の定騒がれ始めてしまった2人は、目配せすると廊下を風の如く駆け抜けた


602と書かれたプレートの部屋の前には既に爽馬とライがいて、こちらを見ている

そして結斗と咲夜が2人の元へ着く頃には、女子たちは騒がなくなっていた


「......あれ......」

「結界を張っておいた」


魔法使いであるライが言う

「ありがとう、助かるよ」

「さんきゅ。お前そんなこともできんだな」


感心したように咲夜が言うと、ライは首を振った

「結界師じゃないからせいぜい持ってあと5分だ」


そう言ってライは景の部屋のドアを見上げる


「でてくんのか......あいつ」

「とりあえずインターホン押すよ」


そう言ってインターホンを押す結斗


「正攻法ででて来てくれるかは分からないけどね」

爽馬が呟く


が、


ガチャ......


「......皆」


意外にもあっさりと景は出てきた