夕飯を食べ終えた男子寮Bの四人は、女子寮まで来ていた


「しっかしなぁ......斎藤先生......?がまさか寮母になるとはなぁ」

咲夜は歩きながら唸った


「勝手に寮に上がり込んで、夕飯の支度をし始めたときは何事かと思ったよ」

爽馬はいきなり他人が自分の生活に入って来たことに、すこし疲れを感じているようだ

溜息をつきながらそう言った


「ほんとにね......どういう経緯で教師を寮母にしたのか分からないよ」

結斗が頷と、それにライが反応した


「お前......あのババアのこと美人とか言ってたよな」

「美人だと思うよ?それに、女性に美人は挨拶だからね」

「どうでもいいけど、ちょっとたぶらかして丸めろよ」

「へぇ、そういうこと考えるんだ?まぁ上手くいったとして、そのあと責任とるのは面倒だからやらないけど.....」


なんて会話してんだお前ら、と咲夜が苦笑いする

爽馬が鼻で笑ったことは内緒だ


こうやって六組副担任兼、男子寮B寮母である斎藤先生がとめるのを押し切って来たはいいものの......



女子寮のエントランスまで来たとこで四人は足を止めた