ブロロロ.....


電車に乗り、次はバスに揺られていた景は真横に座るライを見た

2人用座席でライと隣同士になったわけだが、彼は不機嫌なのかいつも通りなのかムスッと目を閉じ、腕を組み座っている


ライの肌って羨ましいくらい綺麗だし

意外とまつ毛長いなぁ.....

鼻も高くて羨ましい.....


ちょっと触りたいかも


景はそれを願望だけに抑えようとはせず、御構い無しにライの鼻をキュッと摘んだ

後ろの座席では市河と爽馬が眠り

そのまた後ろでも結斗が眠っていた


「何だよ」


不機嫌そうに目を開けて景を睨むライ

景はクスクス笑いながらそっと、鼻を摘む手を離した


「ごめん.....あははっ。なんかライ見てたら、鼻摘みたくなっちゃった」

「は?」

「ライ、帰省中のなか助けに来てくれてありがとうね。本当に戻らなくて大丈夫なの?」


申し訳なさそうに言う景に、ライは「ああ」と頭を撫でる

「用はだいたい終わってたし」


景はその言葉に優しさを感じ、花の咲くような笑顔で笑った


「で.....」

「え」