「なるほどな」
爽馬に続くように走りながら結斗が市河に悪狐のことを説明すると、彼は真剣な面持ちでそう呟いた
「この手(妖術系)の話なら、俺よりもいっちーのが詳しいよね?」
「あぁ、悪狐の神出鬼没の厄介さはお前ら(魔術科)より心得てるつもりだけど。まぁ狐のことは狐(爽馬)のいうこと聞いたほうが確実だろ」
市河が目の前を走る爽馬を見ながら言ったことに対して、結斗はそういうものなのかと思う
何が起きてるのかよく分からないが、とりあえず2人が無事でいてくれることを祈るばかりだ
人混みから離れるように走り、人のいない雑木林の前までくると、爽馬がいきなり立ち止まった
ジャリ.....と彼のスニーカーが音を立てる
「爽馬?」
「爽馬、まさか」
雑木林の中を睨む彼に、まさかそっちに?と2人は唖然としながら呟いた
「いっちー!多分この中に景たちがいるんだけど、どこにいるか視える?」
いきなり爽馬らしからぬ早口で問われ、市河は面食らいながら頷く



