生徒だけど寮母やります!⁑

ライがこの場にいたら「クソフェミニスト」などとぼやきそうである

爽馬は少しムッとしたが、その通りだと感じたのか大人しく立ち上がって席を譲る

「おー、ジェントルマンだね」


結斗は麻依が市河の横に座ったのを見ると、柔らかい視線で2人を眺めた


「おっ前なぁ......」

気付いた市河が、苦笑いして結斗を見る


「え?違うの?」

「何がだよちげえよ」

「っ....../////」


どうみても景と爽馬には結斗が楽しんで2人をからかっているようにしか見えない

しかし麻依は湯気がでそうな勢いで顔を赤らめはじめ、彼らは麻依のウブさに顔を見合わせた


可愛いなぁ、麻依ちゃん


「何見てんのお前ら」

ジトリと市河が3人を睨む


「あはは、ささ、食べよう?色々買ったんだし」

結斗が誤魔化しながら買ったものの袋を手に取ると、景が目を輝かせ言った

「あっ、揚げたこ焼き食べたい」

「爽馬がさっきから食ってんの揚げたこ焼きじゃん」

「えええっ、爽馬私も!」

「爽馬、ここはあ〜んで......」

「やらないね」


そんな彼らの会話に、麻依がクスリと笑う


あ、笑ってくれた!


景は爽馬から受け取った揚げたこ焼きを麻依に差し出す

そんな景に彼女は嬉しそうに微笑んで、揚げたこ焼きを一つ口に入れた