パンッ


「キタ!」



コンッ かこんっ


「やったー!」

「おおお」



午後3時半

景はなぜか勇ましく、射的の屋台でその能力を発揮していた

景が当てたのは小さいコケシの人形である

「はい、おめでとうお嬢ちゃん」

「ありがとうございます」

景は屋台のおじちゃんから小さなコケシを受け取ると「可愛いいい......!」と声を漏らした

「えっ、それ可愛いの。なぁあれ可愛いの爽馬!?」

「さあ、ライと咲夜と結斗は景にコケシをプレゼントしたら好かれるかもしれないね。あ、いっちーも?」

「いや......俺は......ええと?」


そんな会話をしている爽馬と市河の横で


「景ちゃんが当てたのに俺が当てられないなんてカッコ悪いところ見せれないね?」

と結斗がコルク栓式銃を構えていた


「おっ、頑張れ結斗!」