しばらく境内をあるいて広い通りに出ると、既にあたりはたくさんの人で賑わっていた


道の両サイドには、から揚げ、人形焼、オムそば、チョコバナナ、金魚すくい...

多くの出店が、終わりが見えないほどに連なっている


「夕飯要らないっておばちゃんに言ったから、今日はここで食べて6時くらいに帰ろうか」

「了解、じゃあ3時間くらいここにいれるんだね」

「そ!」


元気のいい景の返事に3人は頷く

「とりあえずここから回るか。向こうにつくころは山車も見れるし」

「へー、山車もあるんだ?」

「名物っす。まぁ見てってよ、カヅキさんの旦那とか参加してるし。俺が言うのもなんだけど」


3人は楽しそう、と顔を見合わせると、市河の言う通りに屋台の方へと歩いていった