「ほー、みてよカヅちゃん日向の友達、美男美女」


「な、日向そん中いたら存在感ほぼ無くなってんとちゃう?」


「うっせーわ」


び......美男美女!?


景は市河の姉たちの言葉に耳を疑い絶句する

周りが美男子なのは確かだが、自分はとてもじゃないが美女ではない

しかし動揺しながら座布団に硬直して座る景の横では

「そんなことありません。お姉さん方の方が全然美人ですよ」

結斗がサラリとそんなことを言ってのけ、日向の姉たちの黄色い歓声を受けていた


「ええっ何!?イケメンの年下にそんなこと言われたらキュン死なんだけど!君もしかしてホストやってるんじゃないの!?」


持ち前のフェミニストでお姉様方の心を序盤からしっかり掴みに行く結斗


「そうですね。彼にとっては毎日がホストみたいなものです」


そして横から真顔で市河姉の言ったことを肯定する美少年爽馬に、さらに姉達は食いついた


「しっろ!!肌しっろ!めっちゃ美少年、透き通ってるんやけど何この子!?」


「君たち整形しとらんやんな?どんなDNA貰ってん」


思ったことをそのまま口に出す市河の姉たち

そんな彼女たちの弟市河は、呆れながら「うるさいうるさい」と彼女たちを制した


「ちょっと黙ってくださいオバサン方、景がビビってるって」


オバサン呼ばわりされ一瞬日向を殺しそうな目をした彼女達も、苦笑いする景を見て大人しくなった