「んえーー、日向じゃーん。来るなんて聞いてないよー」


足音の主はカーゴパンツのポケットに手を突っ込んだままこちらに歩いて来る若い女性

彼女は、目を丸くしながら日向の奥にいる3人を見た


「うぇ、来客」

「姉貴」


日向の反応で、彼の姉だと悟り3人はお辞儀をする


「はじめまして。日向君と同じ学校の伊吹結斗です」

「笠上景です」

「小高爽馬です」



少し緊張気味の3人に日向の姉は表情を緩めると、手をポケットから出してペコりとお辞儀した


「何々、皆日向よりしっかりした子達じゃん!どーぞどーぞあがってー」


なんだかとても気さくな人である

くるりと元来た方向に方向転換して手招きする彼女を追うように、四人は家の中へと入って行った