「夕飯準備できたよーー」

「りょーかい」

その日の夕方、景がエプロンで手を拭きながら宿題中のライ、結斗、爽馬に声を掛けると、彼らは返事をしながらノートを閉じこちらへやってきた


「あ、景」

「なぁに咲夜?」

「結斗が夕飯まで部屋で寝るから、夕飯の時間になっても出てこなかったら起こせって」

「へぇ......疲れたのかもね。じゃあ起こしてくるね」


結斗にしては珍しいけど今日はいろいろあったからなぁ

今日くらいは、とわざわざ結斗のために景に起こさせる配慮をした咲夜の心など露しらず

景はそんなことを思いながらパタパタと二階へ上がった