3人はライにそう言われ素直に周りを見て納得する


4人の周りには15人を越すであろう女子生徒がこちらをきゃっきゃと見ていた


「なるほど」


いや、女子たちに気づいていなかったわけではない

自分たちがこの状況に慣れ過ぎているのか全く気にしていなかった


「そっかー、この状況じゃあ景は俺らといたくねぇだろーなー」


だから景はライの魔法で姿を消してもらっている、ということか

ふんふんと納得しながら残念そうに言う咲夜に、ライの横あたりから女の子の声がした

「声大きいよ」


「あ、景ちゃん」

結斗が急に笑顔になって彼女の名前を呼ぶと、爽馬もつられてそちらを見る


見えはしないけどそこにいる景を見ようとしているようだ


「にしても、こんなに可愛い子がわざわざ消えてるなんてもったいない」

結斗が嘆くと、景の声は「あはは」と苦笑いした