それから私達は支度をして、大講堂へ向かった


寮から歩いてしばらくすると、人が大講堂に飲み込まれて行くのが見えてきた


「着きました」


「はー、でかい建物ー」


皆して目の前にそびえ建つ茶色いシックな建物を見上げる


「どうやらここから先は魔術科と妖術科で別れるみたいだね」


結斗の言うとおり、よく見ると、紅いネクタイの生徒は右、青いネクタイの生徒は左の入り口から入っている


「えーー、景と別れんじゃん?」


景とは反対の、紅いネクタイをした咲夜が嘆いた


「残念だったね咲夜。行こう、景ちゃん」


不満そうな顔をする咲夜をニッコリ見てから、結斗が私を促した


「あ、うん。結斗、ライ、行こう。

入学式の後の各クラスでのHRが終わったらまた会いましょう、咲夜、爽馬」


「つまんねー」

「昼食、デザート付きで用意する!」

「お、やったね」

「咲夜、僕先行く」

「まてよーー」


こうして私たちは二手に分かれた