朝食をダイニングテーブルまで運ぶと、四人はすでに揃っていた


「おはようございます」


「はよー!!」

「おはよう」

「はよ」


朝食を並べてから、私もテーブルに腰掛ける


「入学式、何時からだっけ?」

咲夜がトーストを齧りながら言った


「9時からだけど、8時半には大講堂についていた方がいいかな」

はむっ、と私もトーストを齧りながら質問に答える


「大講堂ってどこ」


朝がバリバリ弱いのがよく分かるテンションで爽馬が呟いた


「昨日配られた敷地内の地図にのってたよ」

「知るか」

「景、場所知ってんだろ?ついてく」

「じゃあ僕も」


この人たち......


自分でなんとかする気はないらしい



「まぁ、いいですけど」



私は渋々頷いた


「てか、早く食べてください!まだ皆制服にも着替えてないんだから!講堂までも歩くのに!ほらほら」


「朝から騒がしい犬」


「犬!?」


「ライ、お前余計なこと言うなよなー」


「昨日の景ちゃんは、可愛かったもんね」


ええええいやいや!?


「シベリアンハスキーって可愛いもんだな」


そっちか。


「ナニ落ち込んでんだよ」


「落ち込んでなんか!」


「景ちゃん落ち着いて、ほら、ヨーグルト食べて」


「落ち着いてるってば!もぐもぐ、だいたい犬って」


「僕のヨーグルト......」



朝だけで結構疲れたのは
気のせいだろうか