景がぼそりと呟くと、結斗は景から手を離し、その目を真っ直ぐ見た


「だからちゃんと、生徒会に入るつもりはないって言ってくる。これ以上俺や、景ちゃんや皆に迷惑をかけるなら、教師達にだって話すって」


暴れてくるってそういうこと......

景はしばしば考え込んだ


上手く......いくだろうか......


それで魔術科生徒会役員が大人しくなるのだろうか......


結斗を一人で行かせたくない


「ねぇ私も行きたい」


唐突な私の願いに、結斗は目を見開いた


「まって景ちゃん、俺のことを心配してくれてるのは嬉しいけど、じゃあなおさらそんな所に俺が景ちゃんを連れて行けるわけないでしょ?」


「でも......」


「景ちゃんに何かあったら......きっと俺は自分が憎い」