しかしその様子を傍から見ていた咲夜と爽馬は、いまいちピンときていないようだった
「えっと......伊吹グループってそんな有名な会社なのか?俺、知らなかったわ」
「僕も」
もしかして俺ら世間知らず......?
そんな顔をして苦笑いする2人を、景は不思議そうに見た
伊吹グループを......知らない......?
名前すら聞いたことがないのだろうか
そんな疑問を口にする間も無く、結斗が笑って頷いた
「そうだよね、無理もないよ」
無理もない......?
「結斗、それってどういうこと?」
景が首を傾げて尋ねると、結斗は少し寂しそうな顔をして話し出した



