言ったほうがいいのかもしれないが

それで景が1人で解決しようと無茶することは避けたい


ここの寮母は

人のためなら何でもするからな


咲夜は気持ち良さそうに眠る景の頬を手の甲でそっと撫でながら、まったく、と笑った


その時、寮の扉がガチャリと開き、ライが部屋の中に入って来た


咲夜と爽馬から10分遅れての帰寮だ


「あー、邪魔が来たぞ爽馬!撃て!テリトリー(ソファ)を守れ!」


「......咲夜って厨二なの」


「お前ら......なにしてんの」


ライは荷物を下ろしながら冷ややかな目で、片手で銃をつくる咲夜を見る

そして、半袖のワイシャツを肩元で若干上げながら、彼らに近づいた


見下ろしたソファには、縮こまってスースーと眠る景



「な?寝てるだろ?だから静かにな」


そう言ってライをたしなめる咲夜もソファに頭を預けている


「ライも羨ましそうな顔してないで寝れば」


さらりと爽馬に言われてライはイラっとしながら、ソファの景の眠る横に腰掛けた