春の日差し

「知るか。何だったら、ここで大声出してやろうか」



八桐先生ならやりかねない。




私は怖くなり、黙って俯いた。




すると、八桐先生が見たことない形の鍵をポケットから取り出す。




と、側にあったカーテンを勢い開ける。




カーテンがふわりと揺れ、その下には小さな扉があった。




「なんか……アリスの世界に来たみたいだね」



私はくすっと笑うと、八桐先生は首を振って言った。



「おれの趣味じゃないからな」



どういう意味だろう。



私はアリスみたいだと言っただけなのに。



その意味は、扉の中にある部屋にあった。