春の日差し

「待って。私、あなたに相談ができるのなら、したい」



八桐先生は、眼鏡の奥の目を光らせ、フッと笑った。




「どうでもいいけど、相談するなら早く来い」




先生は、今度はチョイチョイと手招した。



私は教科書や筆箱などを手に取り、慌てて先生の後を追いかける。



「どこいくの」



「さあな」



私の問いに八桐先生は答えず、代わりに足を速めるばかりだった。




ついたのは、理科準備室だった。



「先生っ…!」



私はひっそりと八桐先生を呼び止める。



「なんだ」



「声、大きいってば。見つかったらどうするのよ、隣の教室では、私のクラスのみんなが授業受けてるのよ」