「用事はなくても帰りたいの!!」 そう言ったら、 「彼氏、いないんだろ?」 と、言われた。 「…っ」 私は答えることが出来なかった。 すると、疾風くんは、 「じゃぁ、良いじゃん。問題ない。」 そう言って更に私をグッと引っ張った。 ―チュッ その瞬間、私は頭が真っ白になった。 う…そ… キス…された…? 「俺、遠慮しないから。」 そう言って、疾風くんは去っていった。 やだ… この時、朔斗が見ていただなんて、一体誰が思うのだろうか―…