「待って…!」 必死に追いかけた。 朔斗、誤解だよ… 私が好きなのは朔斗だけなのに…!! けど、私が朔斗に追い付くはずもなく、見失ってしまった。 「…ぅっ…」 もぉ、やだ… 何でよぉ… 「葵ちゃん、こっちだよ。おいで?」 へ…? 座り込んでしまった私に舞ってきたコトバは… 「な…おちゃん…」 笑顔の尚ちゃんが、優しく手を差し出してくれた。