そこに、先生の声が響いた。 「中村さん、ということは渡辺さんにピアノは譲るということでいいのかしら?」 「あ、もちろんです!頑張ってね、渡辺さん!」 譲ってもらっちゃった…。 …でも、これでいいんだよね。 「ありがとうございます、中村さん。 頑張ります!」