奇跡の歌姫【上】





そして、沈黙。


美波ちゃんの存在を知ったからだろう。



「田所!後で話があるから、時間くれ!」



高橋くんのその叫びに、男子から冷やかしの声が飛ぶ。



「…はい。」



沈黙のあとのその小さな声は、どうやら向こうにも聞こえたらしい。


凄く盛り上がっていた。