奇跡の歌姫【上】




「すいません、このピアノって弾いてもいいんですか?」


「えっ、ちょっと咲ちゃん?」



私が思い出に浸っていると、咲ちゃんがいきなりホテルマンさんにそう話かけた。



「はい、調律はしておりますので。」


「ありがとうございます!
ね、愛歌、何か弾いてよ!」



無茶振り!


咲ちゃん、それは無茶振りです!