奇跡の歌姫【上】




「2年生の優勝クラスの伴奏者さん、あなたのアレンジ、素晴らしかったわ。弾いてもらえるかしら?」



…やっぱり。



「愛歌!お前凄いな!sayakaからご指名だぞ!」



「愛歌…頑張って、行きな?ね?」



両隣から席を立つように促され、その場に立った。