それからずっとピアノを弾き続けて、いつの間にか陽が落ちてきた。 「そろそろ帰ろっか。 …今日、一緒に帰ってもいい?」 「恵理ちゃん、林さんはいいの?」 林さんは、恵理ちゃんの友達。 いつも一緒に帰ってるから、今日もだと思ってた。 「梨花は部活の人と帰るって。 …だからいいかな?」 「もちろん!」