奇跡の歌姫【上】




「不思議?」



「何て言うんだろ…。
押しが強いけど、配慮してる、みたいな。…あと、好みが変!」



「輝くんのことそんなこと言うなんてね。…この学校の人気者なのにね。」



そう言って、今度はお淑やかに笑った。



「人気者はよく分かる!
かっこいいし、明るいし、優しいし、その上バスケ部のエースなんでしょ?
凄いよね…」