雪の中にただ2人だけがいて、温かさに包まれているようだった。 雪だるまの後ろで見つめ合っている写真は―… 抱き合っている写真もある… “2人だけの空間” まさに、そんな感じだった。 苦しすぎて、上手く笑えない。 「由樹クン、戻ろっか。」 そんな俺を見て、雪羽ちゃんはそう言った。 「…あぁ…」 そして、軽く睨み付けられた。 真白ちゃんは渡さない、と言わんばかりに。