「雪羽ね、お兄ちゃんが好き。真白お姉ちゃんが雪羽たちのお姉ちゃんになって欲しかった。」 お兄ちゃんとはもちろん、優斗さんのこと。 「雪羽は、まだ真白お姉ちゃんがお兄ちゃんのこと好きなの知ってるよ。」 そんなの俺も知ってる。 「真白お姉ちゃんは、絶対にお兄ちゃんのこと、忘れないと思う。」 うん… 俺もそう思うよ。 けど… 「それでも、俺は、真白ちゃんが好きなんだ。」