「すみま…せん…っ」 初めてだった。 初めてだったんだ。 自分よりも、他の誰かを大切に思える恋は。 「すみませんでした…!」 なのに、辛い想いをさせてしまっている自分が悔しくて、情けない。 煌輝さんの手が離れた時、何故だか逆にもっと怒って欲しいと思った。 まだ、頭をあげれない俺。 「これ以上泣かすようだったら…俺は認めないぞ。」 グサッと突き刺さる言葉。 ―ピロリロリ~ン♪ その時、煌輝さんの携帯がなった。