Snow-White






「ふざけんじゃねーよ!!」




そう俺の胸ぐらを掴んで来たのは…




「真白のこと泣かせやがって!!」




真白のお兄さん、煌輝さんだった。




「約束したのはどこのどいつだよ!!」




必死に抑えようとする、スタッフやマネージャー。




赤く腫れた頬より、心の方が、すごく痛かった。




「すみま…せんでした…!!」




心が痛すぎて、涙が溢れそうになった。




けど、俺より泣きたいのは…




真白や煌輝さんだ。




「すみませんですんだら警察なんかいらねーんだよ!!」




溢れ出した涙は、腫れた頬にすごくしみた。




「すみません…っ!」




ただ、そう言うことしかできなかった。