スキャンダルになってもいいから、真白に会いに行きたい。
けど…
それで本当にスキャンダルになったら、一番大変なのは真白だ。
どうしたら…
どうしたら一番いいんだよ…っ!
「何だか騒がしいね。」
騒がしい…?
自分のことしか考えてなくて周りが聞こえてなかった俺は、いつもより騒がしいことに気付いた。
スキャンダルの取材か何かだろうか。
あの日から“ただの友達”って何回も答えてるのに。
「みんな、ごめん…」
そう謝った時、ドアが大きな音を立てて開いた。
「…え、こう…」
―バンッ
一瞬、何だかわからなかった。
わかった時には既に、頬に、鋭い痛みが走っていた。


