「由樹くん…大好き…」




そう言って真白も手を回してくれた。




…あ!!




「ねぇ、真白。」




くっついてる身体を少し離し、瞳を見ていった。





「真白も“由樹”って呼んで?“くん”なんかいらない。」




っていうか、“由樹”って呼んで欲しい。





「ふぇ!?は、恥ずかしいよ…!」




そう顔を染めて言う真白。




少し俯き気味の真白ね顔を手で包んで、俺の方に向ける。




「ね、呼んで?」





そう優しく言うと、





「ゆ…由樹…っ」





嬉しくて、愛しくて…





もう一度、ギュッと抱き締めた。