―由樹side 言葉が出なかった。 いや… 喋ると声は震えて…顔をあげると、泣いてることがバレると思ったからだ。 「指輪だって由樹の方が躊躇ったもんな。」 そう笑う煌輝さん。 そうだ… 俺は… 「不本意だけど…っ」 声が震える。 「不本意だけど…っ、優斗さんを想ってる真白ちゃんを好きになった…っ」 早口になってしまっが、煌輝さんは、そうか、と頷いてくれた。 真白ちゃんにも、そう言ったっけ…