Snow-White





―煌輝side




話してるうちに、懐かしくて、思い出がこんなにも愛しくて…




涙が溢れそうになるのを我慢した。





「真白は優斗のこと、今も好きだと思うけど…忘れられない愛しい想い出になってきてると思うよ。」




見てきたから分かるんだよな。




なんとなくっていうか…




家族…兄妹の勘?




「由樹はさ、なかなか真白にキスしなかったんだろ?」




真白が悩んでるのを見た。




それからキスしたことは知らなかったけど。




不安がなくなってよかったなと思ったし、ああ、とうとうかって…




俺から旅立っていくような気がした。