海に人はあまりいなかった。 っていうか、この公園って… 『離したらどこに行くんだよ!』 『優斗のところよ!!』 『嫌!やめて!優斗じゃなきゃ嫌ぁ…!!』 『由樹くん酷いよ…私には優斗だけだもん…!!』 心境が沈んでるからか、あの時のことを思い出してしまう。 真白ちゃんが優斗さんしか見えてなかった時。 「ここさ、真白と優斗が出会ったとこ。」 それから俺に目を合わせて、 「それから優斗と両想いになった場所。」 と、言った。