それから数時間。 みんなでトランプとかゲームをして遊んだ。 外が暗くなる前に、と空が優しいおれんじ色に染まる頃、 「由樹、雪羽と空虹を送りに行くぞ。」 と、なぜか俺も一緒に行くことになった。 その時は、なんで俺?っていう疑問は全くなかった。 「「お兄ちゃん!ありがとう!!」」 満開の笑顔で言う雪羽ちゃんと空虹ちゃんは、すごく可愛かった。 帰り道。 空は少しおれんじ色から暗くなりかけていた。 「由樹、そこの海、寄ろうぜ。」 突然の煌輝さんの提案に、俺は、はい、と返事をした。