何も答えない俺に顔が青くなっていく煌輝さん。
「お兄ちゃん…私も、もう大学生だよ?」
呆れたように言う真白に煌輝さんの顔がだんだん赤くなっていく。
「由樹!!ってめぇ、真白を汚しやがって!!」
泣き出しそうな勢いで俺に迫ってくる。
や…
ちょ、ちょっと待って…!!?
「お兄ちゃんっ!!」
真白ちゃんの怒鳴り声にシーンとするみんな。
「私、汚されてない。好きな人とのキスだよ?」
そう言う真白ちゃんに、なんか感激して涙腺が緩くなりそうだった。
「あの時と同じじゃん…」
呆れたような…
けど、どこか懐かしげに、少し寂しさを感じる声色だった。


