目の前に広がる海には、朝日が顔を覗かせ、はちみつ色に染まっていた。 綺麗… 言葉さえ出ないほど胸に焼きついて、気が付けば頬に涙が伝っていた。 なんて世界は美しいのだろうって… 言葉では言い表せない感情を、胸いっぱいに感じた。 「真白ちゃん。」 感動に浸っていた私に、由樹くんの声が聞こえた。 私は、顔をあげる。 幻想的な雰囲気に包まれている私たち。 だんだんと、距離が近くなる。 そして―…